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【東京大学】LIVEでインタラクティブに使えるVISITS formsで大人数の対面講義をブラッシュアップ

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導入効果

日米特許のランキングAI技術によって意見が重要度順に並ぶため、効率的でクオリティの高い講義が実現。真に良い意見がきちんと上位にくる精度の高さに納得感もあった。また、オフラインの講義において、大人数でもインタラクティブな学習を可能にするツールであると実感した。

 

実施内容

2023年12月に、東京大学工学部システム創成学科PSIコース(知能社会システム)2年生の選択必修科目「ビジネス入門」講義内で、VISITS formsを使用

講義前半:学生は、経済・金融に関する2つの課題からどちらかを選んで回答を入力

講義後半:レビューセッションにおいて、学生同士が回答を匿名で相互評価。上位になった回答を講義内で紹介しつつ、議論を行った

 

課題・背景

・コロナ禍で授業にWeb会議ツール(zoom)導入を機に、さまざまなオンラインツールを活用。その結果、講義が一気に進化した。だがその一方で、コロナ前と際立った変化が見られない対面講義のブラッシュアップが課題となっていた

・対面講義でも使える新たなデジタルツール(アクティブラーニングツール)を検討していた


実施結果

・「全員の意見」が相互評価される点で、学生から高い満足度が得られた

・大人数が参加でき、LIVEでインタラクティブに使用できると実感

・客観的な学生の評価材料、他の評価観点を見ることができ、教員側も刺激を受けた

・高スコアの意見は教員から見ても実際にレベルが高いことが分かり、プロダクトの精度に納得感が得られた

日本の最高学府とも称される東京大学。コロナ禍でWeb会議ツールを導入したのを機に、さまざまなデジタルツールを活用した講義が展開できるようになりました。

しかしその一方で、コロナ前と際立った変化が見られない対面講義のあり方について、テクノロジーの力を使ったブラッシュアップの必要性が課題として浮き彫りに。

東京大学大学院 工学系研究科 技術経営戦略学専攻・田中 謙司教授に、「VISITS forms」を取り入れた講義の試みについて、お話を伺いました。

 

対面講義をブラッシュアップできるツールとして期待

「VISITS forms」導入の経緯をお聞かせください

私が「VISITS forms」を知ったのは、教鞭を取っている「ビジネス入門」講座において、ゲスト講師としてご登壇いただいた方から、学生同士による課題の相互評価を行う際に使いたいと言われたのがきっかけでした。

コロナ禍で、東大もweb会議ツール(zoom)を使ったオンライン講義を導入したので、デジタルツールの活用により、投票・集計作業が簡単になったり、ほかにもいろいろなことができるようになりました。結果的には、講義そのものが「進化」したといっても過言ではないと思います。

ただ、その一方で、オフラインの講義においても、何か新しいテクノロジーの力を使ってブラッシュアップさせることはできないか、といった課題感を抱くようになりました。

日頃から、オンラインだけではなく、大人数の対面講義でも活用できるデジタルツールを探しておりましたので、何か新しいツールを試せるチャンスがあるのなら、そこに「やらない」選択肢はないですよね(笑)。「ぜひ、やりましょう」と、迷わず導入を決めました。

 

「真に良い意見が上位にくる」特許技術*に驚きと納得

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−実際、どのようなところがメリットだとお感じになられましたか?

「VISITS forms」実施後、一番に思ったことは、「評価が高かった回答のレベルは本当に高かった」ということです。事前の説明で、「特許技術*により、真に良い意見が上位にくる」と聞いてはいたものの、こうして実際に結果を見て納得しました。実におもしろいプロダクトだと思います。

学生にとっても、課題に関して「自分の考えを書く」だけではなく、「他人の考えを読み、評価する」という両面を同時に体験できる貴重な機会になりました。評価は匿名制で、しかも今回は成績にも反映させないと事前にアナウンスしていたので、伸び伸びと本音で取り組めたのではないでしょうか。一度評価する側にも立つことで新しい学びがあったようで、相互学習ツールとしての価値も感じました。

また、普段は時間の関係で一人ひとりの意見を丁寧に見ていくことが難しいので、全員の意見が相互評価されるという点も学生の満足度を高められたと思います。意見を出してすぐにリアクションがあると、学生自身もすごくうれしいですし、LIVEならではの盛り上がりも存分に体感できたようです。

もちろん、我々教員側においても、自分の主観だけではなく、第3者の評価観点も見ることができ、非常に大きな刺激を受けました。

大人数が参加でき、対面でインタラクティブに講義を進められるツールは貴重なので、今後も使っていきたいと思います。

*特許技術:日米で特許を取得したランキングAI技術のこと。独自アルゴリズムにより、意見やアイデアの価値を定量化し、重要度順に並べ替えることができる。

 

デジタルツールを駆使して問題解決に取り組む人材を育てたい

最後に、学生に対する思いをお聞かせいただけますか

今の学生たちは、どんどん進化しているように見えるので頼もしいです。ただ、私はその「進化の方向性」が非常に大切だと考えています。

昔はキレイな文章を書く人、書道が得意な人などがいましたが、最近ではそういった得意の「質」が変わってきています。たとえば、ChatGPTや「VISITS forms」のようなAIを駆使したデジタルツールをどう使いこなして問題を解決できるかといった創造力が高い人材が、グローバルな現場においても求められていると感じています。

ですから私としても、まずはデジタルツールをうまく使いこなして、より高いレベルの問題に取り組む人材を育てたいと思っています。ひいてはそれが、社会的な意義と企業の利益的な意義、そして個人のモチベーション的な意義、それらをあわせ込み共通項を見つけながら自己実現できるようになるのではないかと。そういった方向に進化していく人材へと導いていきたいと思います。

 

 

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