DX人材育成の目標値を1年前倒しで達成 -「VISITS forms」×「デザトレ®︎」で相乗効果を発揮-
導入効果 デザイン思考に関する研修やワークショップ、さらに「VISITS forms」を活用したフラットな話し合いを通して、実際の業務改善や新規ビジネスのアイデア創出にチャレンジ。その結果、2023-2025年度中期経営計画で非財務目標の一つとして掲げる「DXアセスメントレベル」を1年前倒しで達成することができた。 |
実施内容 DX人材育成プログラムとしてデザイン思考をテーマとしたプログラムを3年連続実施。累計300名以上の社員が参加。 (1)2022年度:デザイン思考のセミナー、ワークショップを実施 (2)2023年度:22年度のデザイン思考をベースに「VISITS Forms」を活用した (3)2024年度:「デザトレ®」(創造力養成ワークショップ)を実施 |
課題・背景 三菱HCキャピタルでは、デジタル人材育成を「10年後のありたい姿」の実現に向けた重要テーマとし、22年度より全社員のDXリテラシーレベルの高度化に取り組んできた。育成にあたりまず、全社員のDXリテラシーレベルを把握することを目的に、DXアセスメントを実施し社員のDXリテラシーレベルを可視化。DXリテラシーレベルは、同社独自基準にて「エキスパート」「スタンダード」「ビギナー」の3カテゴリに分類。社員に求めるDXリテラシーレベルを「スタンダード」以上とし、25年度目標値を「スタンダード」以上の比率を80%以上と設定した。22年度は「スタンダード」以上の比率が24%であったことから、全社員のDXリテラシーレベルの底上げが課題であった。 実施結果 ・DXリテラシーレベル「スタンダード」以上の比率が、22年度24%→23年度46%→24年度85%と年々上昇し、25年度目標値を1年前倒しで達成 ・23年度より「VISITS forms」を活用した「デザトレ®」を導入し、実際の業務改善や新規ビジネスのアイデアが創出されワークショップの議論が活性化した ・本取り組みはDX人材育成プログラムの域にとどまらず、新規ビジネス開発部門との連携により社内アイデアコンテストへの応募が増加した ・24年度現在で合わせて300名以上の社員が参加(単体従業員数の10%以上) |
三菱HCキャピタル株式会社(以下、MHC)では、22年度よりDX人材育成に取り組んでいます。その結果、わずか2年で全社員のDXリテラシーレベルが向上し2023-2025年度中期経営計画の目標値である「DXスタンダードレベル以上の比率が80%以上」を1年前倒しで達成することができました。
その鍵となったのが「VISITS forms」を活用した「デザトレ®」です。実際にDX人材育成にどう活用されたのか、人事部研修グループの村谷次長、櫻井課長代理にお話をうかがいました。
DXスキル向上の鍵は、デザイン思考力と業務改善・新規事業創出に繋げる力
−導入のきっかけをお聞かせください
MHCでは、22年度よりDX人材育成に取り組んでいます。初年度に実施したDXアセスメントでは、約8割が初級レベルである「ビギナー」という結果であったため、DXスキルの一つであるデザイン思考による思考法を学ぶ必要があると考えました。VISITS社のデザイン思考の軸は、一般的なデザイン思考の5つのステップ※を学ぶだけでなく、ステップを進めていくうえでの思考法(統合思考・転換思考)を重要視しています。さらに、思考法と5つのステップの概念を学ぶことに留まらず、その概念を体感するワークショップを取り入れることでより実践に繋がる内容となっていることから、導入を決定をしました。
初年度のプログラム実施後の課題として、思考法などの概念体得だけではなく、「当社のビジネス創出に向けたシーズ発掘に繋げていけないか」いう想いがありました。そこで、実際の業務を改善するためのアイデア出しをもとに議論を交わしたり、既存の事業に捉われず新規ビジネスアイデアを創出したりするプログラムにしたいと思い、匿名でアイデア創出・相互フィードバックができる「VISITS forms」が有効だと考え、「デザトレ®︎」にプラスして実施しました。
※デザイン思考の5つのステップ:「共感」「問題定義」「創造」「プロトタイプ」「テスト」
“アイデア創出は訓練すれば誰でもできる”を体感
−プログラムに参加された皆さんの様子や事務局としての感想をお聞かせください
DXは特定の社員が取り組むものではなく、当社社員として必要な行動として行動指針の一つにも定めており、全社員が取り組むことと考えています。そのため、育成対象も全社員であり、年代・役職・所属問わず多様な人材が参加をしています。
ワークにおいては、日頃の業務で関わりのない社員同士が年代や役職を越えて、相互に刺激を受けながらディスカッションを行い多くのアイデアが出ていたことが印象的でした。
また、VISITS社の講師によるファシリテーションにおいては、「アイデア出しは、もともと得意な人だけができるものではなく、思考法を学び実践することで誰でもできるようになる」といった言葉を繰り返し伝えていただいたことから、アイデア創出のハードルが下がり発想の柔軟性に寄与したと感じています。
新規ビジネス創出の担当部署と連携して新たな展開へ
−今後に向けてのご要望や展望をお聞かせください
プログラムの中で創出されたアイデアは、社内の新規ビジネスコンテストを担当する部署にも共有をしたり、参加者にコンテストへの応募を促したりと、育成に留まらず当社ビジネスに繋がるような働きかけを始めています。ワークショップを通じて学びを得るだけではなく、他部署との連携や協働によりMHCの成長にどう繋げていくことができるのかという観点で、企画・構築を行っていきたいです。
そのためにも、VISITS社にはデザイン思考をベースとしたアイデア創出を軸に、新たな施策構築に向けた支援を期待しています。
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