“オペレーション人事” からの脱却 ー抜本的な業務改善へ向けた可視化から、採用における訴求ポイントの言語化までー
導入効果 「人事部内の抜本的な業務改善の方針策定、採用における自社の魅力の言語化に成功」 人事DXでの活用において、人事部の根本的な課題発見や新卒採用、インターンなど、複数のプロジェクトで活用。ポジティブな結果を役員会議に報告するなど、高い効果を実感。 |
実施内容
実施期間
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課題・背景 ・DXや業務効率化の課題感がある中で、ツール導入等のデジタル化が目的ではないことを共通認識として持つこと ・採用においてはアフターコロナで売手市場加速化の兆しの中、新卒採用での採用競争力の向上が課題に ・弊社に対する学生の理解度向上の為、自社の魅力や強みを言語化し、採用に関わる現場社員に共有 ・採用プロセスにおいて、夏オープンカンパニーの効果的な振り返りと満足度を向上に繋げたい 実施結果 ・採用に関わる現場社員が考える自社の魅力や強みを構造的に整理したことで、発信力が向上。当社に対する学生の理解度が上がった ・現場社員が考える自社の魅力が企業理念にマッチしていた「新たな発見」があり、経営会議で報告 ・夏オープンカンパニーのプログラム最終日の振り返りワークとして実施したことで、共感や納得度を即時に共有。参加学生の満足度が向上した |
同社は2012年にみずほ銀行系の興和不動産(株)と日本製鉄系の(株)新日鉄都市開発との経営統合により発足した総合不動産デベロッパー。コロナ禍を経て、売手市場加速化の兆しが見え始める中、新卒採用における採用競争力向上が課題となり、VISITS formsを導入。その導入成果について、人事部人事グループ 部長代理の宇津木様に、詳しく伺いました。
公平性のある意見出し・合意形成によりモチベーション向上へ
−導入時の課題を教えください
導入時には2つの課題がありました。
1つ目は人事業務の抜本的改善、2つ目は採用シーンにおける自社の魅力訴求の再定義・ナレッジ構築です。
1つ目の人事業務の改善においては、昨今、人事DXの必要性が問われる中、特に、弊社は、コロナ禍含めてオペレーション人事が中心となってしまっており、業務を見直し効率化する必要性を感じていました。
とはいえ、ただ単純に人事系サービスやタレントマネジメントツールを導入すれば課題が解決するとは考えておらず、人事のありたい姿を描き、本質的課題を解決すること、それこそがトランスフォーメンションであり、抜本的な人事改革に繋がるようなきっかけを模索していました。
2つ目は近年のデベロッパー業界における人材獲得競争の高まりを受けて、さらなる採用力の向上を目指す、といった背景です。
元々新卒採用において、DXクラウド(デザイン思考テスト)を導入していた経緯から、人事の本質的課題の解決について営業担当の方へご相談する中で、VISITS formsを紹介していただき、弊社の今求めているツールはこれだ!と、導入に至りました。
自社の魅力を構造的に整理。共通言語化で採用力の強化へ
−具体的にどのように導入されましたか
人事部の業務改善においては、人事部員を対象に業務における課題の掘り起こしを行いました。旧来型のアンケートでは、収集と分析に時間がかかる上、声の大きい人の意見や、集計担当者の意図が反映されがちですが、VISITS formsでは、さまざまな意見・アイデアをフラットに「見える化」できるだけでなく、公平に評価されるので、その中で課題抽出することそのものが人事部員のモチベーションが上がるきっかけにもなりました。
次に、採用活動を通じて学生と密接に関わる社員100名程度を対象に「入社理由」「他社と比較して当社が優れていると感じている点」「当社らしいと思う点」を設問に設定しVISITS formsを実施しました。具体的な回答を短時間で収集し、共感度合いを数値で可視化することができたため、納得感のある意見に対して、全員で共通認識を持つことができたことは大きな成果でした。
また、社員が当社の魅力要素だと感じている点は、日鉄興和不動産の企業理念である「人と向き合い、街をつくる。」に通じているという発見があったことは嬉しくもあり採用訴求を一元化する大きなヒントとなりました。
そこで、共感や納得感を得た上位の項目を構造的に整理したシートを作成し、参加社員全員に共有。これに基づき採用活動の一助として活用したところ、学生の当社に対する理解度が明らかに上がった手ごたえを感じています。
さらに今夏は、インターンシップ最終日に振り返りのワークとしてVISITS formsを活用しました。学生にはライブ機能、散布図作成などの分析機能をフル活用しながら、その場でフィードバックするレビューセッションを行いました。共感性の高い回答を互いに知ることで納得度が増し、インターンシップの満足度の高まりも感じています。
人事のみならず、育成、商品企画さまざまなシーンでの活用をイメージ
−VISITS formsの結果を受けて社内にどのような変化があったのでしょうか
今回、採用に関わる現場社員に共有したシートとともに役員会議でも結果を報告しました。
経営統合についても社員がポジティブに捉えているという結果を受けて、大元の旧社がそれぞれ持つ強みを活かし企業理念を軸にひとつになり、大きく成長し続けていることを、もっとオープンに打ち出していこうという機運が高まっています。
–今後の活用について教えてください
すでに導入した人事DXや新卒採用での継続活用に加え、人材育成においても積極的に活用していきたいと考えています。
また、弊社は最大手デベロッパーのようにブランド力で勝負できるステージではなく、「マーケットインの発想」をベースに、今までの不動産業界の当たり前を疑い、本質的に世の中で共感されるものが何かを考え、常に試行錯誤しながら街づくりを進めています。
それには、クリエイティブな発想や新しいアイデアのかけ合わせが不可欠です。そのためにも、短時間でフラットに意見やアイデアを収集・分析するVISITS formsを活用しながら、社員の価値創造力を育成していけたら面白いと考えています。
私自身、以前の部署では商品企画にも携わっていたため、人事周りだけでなく、コンセプト立案や商品企画での活用も検討できうると思案しています。
周りの社員からもポジティブな声が届いていますので、実際に様々な場面での導入を視野に入れ、積極的に活用シーンを模索して、弊社をより一層に選ばれ続けるデベロッパーにしていきたいと考えています。
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