コンテンツまでスキップ

中小企業庁における補助金審査にCI技術を活用 〜テクノロジーでビジコン、補助金案件審査等を精緻化・効率化〜

chusho

実施内容

経産省が主催する補助金案件審査等において、審査員の評価貢献度の情報を元に、適切な審査員の割り当てや、審査員の採点に重みづけを行った上で応募案件の順位付けを実施

 

実施期間

2018年〜(継続中)

課題・背景

従来、ビジネスコンテスト、投資案件の評価、政府の補助金審査などでは、案件審査のため複数の審査員による投票で評価を行うことが一般的。一方、各審査員は、専門性や経験が異なるためその評価貢献度は同一ではないにも関わらず、一人一票として扱われることにより、考慮されるべき意見が適正に反映されない等の課題が存在。中小企業向け補助金の審査プロセスでは、多くの審査対象に対して、審査員をランダムに割り当てる形で審査を実施する中、審査の高度化の手法を探っていた。

実施結果

  • 1人の票の重さをアルゴリズムで調整した上で審査を行った結果、従来の方法に比べて審査結果の妥当性が高いと判断されると同時に、貢献度設定時における審査員の評価コメントに対するスコアにも一定の納得感が得られた。
 
VISITS Technologies株式会社(所在地:東京都千代田区、代表:松本勝 以下、VISITS)の独自のアルゴリズムであるコンセンサス・インテリジェンス技術(CI特許)を搭載し、審査員の評価貢献度を踏まえた審査を行うことを可能にしたイノベーションテックツール「VISITS forms(Consulting Cloud/コンサルティングクラウド)」が中小企業庁で活用されました。2018年から中小企業庁と補助金審査において実証を重ね、この度、2020年度の戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業)の審査業務に活用されました。

 

−背景・実施結果
従来、ビジネスコンテスト、投資案件の評価、政府の補助金審査などでは、案件審査のため、複数の審査員による投票で評価を行うことが一般的でした。各審査員は、専門性や経験が異なるためその評価貢献度は同一ではないにも関わらず、一人一票として扱われることにより、考慮されるべき意見が適正に反映されない等の課題がありました。中小企業向け補助金の審査プロセスでは、多くの審査対象に対して、審査員をランダムに割り当てる形で審査を実施しておりましたが、手法の高度化を探っていました。VISITS formsを用いた新たな審査方法では、審査員の評価貢献度、つまり「審査対象に対して知見を持っている度合い」の情報を元に、適切な審査員の割り当てや、審査員の採点に重みづけを行った上で応募案件の順位付けを行いました。1人の票の重さをアルゴリズムで調整した上で審査を行った結果、従来の方法に比べて審査結果の妥当性が高いと判断されると同時に、貢献度設定時における審査員の評価コメントに対するスコアにも一定の納得感が得られました。
−「VISITS forms(Consulting Cloud/コンサルティングクラウド)」とは

VISITS社が提供するVISITS formsでは、独自のアルゴリズムにより、審査員の評価対象への知見や、専門性を算出し、この評価貢献度をもとに一人の票の重み付けを適正化した上で案件評価を行うことを可能しました。テクノロジーを導入し審査員の評価貢献度を定量化することにより、審査の精緻化や、評価コメントのスコアリングにより提案者へのフィードバックも適切に出来ます。

現在、日本のビジネスコンテストや、補助金の審査などにおいては未だ多数決をベースにした評価が多く用いられています。客観性が高く、効率的な意思決定をテクノロジーで実現することを通じ、良いものが正しく評価される世の中を作り、ひいては、その仕組が日本におけるイノベーションの発掘・促進に繋がるよう更なる研究・開発が行われています。

 


無料デモ・資料ダウンロード受付中

詳しくはこちらから