実施内容及び実施期間 ・2021年度3学期 高校2年生の授業「情報と社会」にてワークショップ型授業を実施(3クラス約100名) ・2022年度1学期 高校3年生の授業「情報社会学」にて、創造性をテーマにVISITS formsを使った授業を実施(約20名) ・2022年度1学期 高校3年生の「情報社会学」の授業にてデザイン思考テストを実施(約20名) |
課題・背景 現代の情報社会において「発想力」や「自分で考える力」を学ぶため 実施結果
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2022年度の1学期に高校3年生「情報社会学」の授業においてVISITS formsを使って「創造性を培うには」をテーマに授業を行いました。VISITS formsの前半セッションで「創造性はどのようなことを意識し行動すると培われると思いますか」という問いに回答、後半セッションで他の生徒の意見に対して匿名で評価をつけてもらいました。評価軸は「この回答内容を実践することで創造性は培われると思いますか」「この回答内容には新しい視点があると思いますか」の2点としました。
意見提出と相互匿名評価を授業の前半で実施した上で、VISITS formsで算出された各意見のスコアも踏まえて松本さんと私でフィードバックを行いました。VISITS社の特許技術「コンセンサス・インテリジェンス技術」により共感度や新規性の高い意見が可視化されたことで、生徒たちも納得感をもって他者の意見を受け取ることができましたし、創造性という曖昧なものに対して様々な意見に触れる良い機会になったと感じます。また、すべて匿名で評価が実施されることや時間的な制約のある授業中に、すぐにスコアが出てくる点は、教育現場で使う上では必須の機能でありとても便利でした。
同じく2022年度1学期にVISITS formsを使った授業を受けた生徒に、デザイン思考テストを受けてもらいました。興味深かったのは、創造力スコアと比べて評価力スコアが非常に高く、将来のイノベーションの種になるようなニーズやソリューションに対して生徒たちが高い感度を備えていることが分かったことです。今回は選択式の3年生情報科の授業でしたが、今後はより多くの生徒に受けてもらいたいと思っています。
私の根本にある生徒たちへの想いは「自ら考え、表現し、行動できる人になってもらいたい」ということです。情報科の授業では、単なる知識やパソコンの使い方などを学ぶだけでなく、テクノロジーを使って課題を発見し、新しいことを創造する楽しさを学んでもらいたい。これまでの時代は正解を導き出すことや的確さが求められてきましたが、これからは自ら課題に気づき、それを解決するための発想力や思考法を身につけることがより重要になります。生徒たちがそうした力を学び、社会に出たときに活躍できる人になれるよう、今後も試行錯誤していきたいと思います。
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