VISITS forms活用事例

人材育成プログラムにおいて、VISITS formsで革新的な評価モデルを確立

作成者: キャリアバンク株式会社|2023-10-25

 

導入効果

「人材育成プログラムにおいて、これまでの評価手法とVISITS formsを活用した能力測定を組み合わせて新たな評価モデルを構築」

それにより対象者のスキルをより客観的かつ効果的に測定することに成功。参加者は、相互評価のプロセスがあることで当事者意識が生まれ、自分とは異なる目線や立場の意見を知り、学びを得ることができた。

 

実施内容

・クライアントの社員を対象にした人材育成プログラムにおいて、主に事前・事後課題の提出・評価のためにVISITS formsを活用

・受講者10〜30名(クライアントやプログラムごとに変動)

実施期間

2022年〜2023年

 

課題・背景

・人材育成プログラムにおける受講者の評価手法として、客観指標は設けるものの最終的には担当講師の尺度で判断することが従来から一般的に用いられてきた

・客観性が求められる評価(アセスメント)が講師の目利き力に委ねられる点について、客観性・公平性が担保できる新たな評価手法がないものか模索していた

・さらに、受講者同士が互いの意見から効率的に学びを得られる方法についても有用な方法やサービスがないか検討していた


 

実施結果

・研修受講者の評価(アセスメント)において、これまで培ってきた評価手法とVISITS formsを活用した能力測定を組み合わせた新たなモデルを構築することができた

・受講者自らが課題の評価に関わることにより、より納得感があり当事者意識の高い研修を実現できた

・VISITS formsのスコアを、クライアントごとに異なる人材要件や求められるスキルに転換する手法を構築したことで、タレントマネジメントや人的投資をデータドリブンに実現するための情報を提供できた

北海道札幌市に本社を置く総合人材ビジネスを主力とするキャリアバンク株式会社。若年層から次世代幹部候補まで幅広い対象者の人材育成プログラムをクライアントへ提供する中でVISITS formsを導入。様々な狙いをもって研修プログラムを推進されているキャリアバンク株式会社 常務取締役 益山様へ詳しくお話を伺いました。

より客観的なスキル測定をVISITS formsで実現

導入時の課題を教えください。
弊社は総合人材サービスを展開しており、その一環として社員研修や研修制度設計などを含む人材育成プログラムをクライアントへ提供しています。プログラムとしては若年層から次世代幹部候補まで幅広い層を対象としたコンテンツを準備しており、受講者が10名から30名ほどの研修を実施するケースが多い状況です。

そうした中で、研修だけでなく受講者の評価までをクライアントから依頼されることが少なくありません。弊社としても人の能力を評価する手法は一定確立しているものの、より客観的で公平な評価を行える手法があれば導入したいと以前から考えていました。

従来の評価手法の例をひとつ挙げると、クライアントやプログラム、実施目的ごとに定めた評価指標をもとに講師が点数をつけた上で、偏りが出ないよう複数講師の意見を総合して最終結果を出すといった方法があります。

この手法でも一定の客観性はもちろん担保されていますが、一次評価を講師の主観的な尺度に委ねる側面はどうしても残ってしまうため、これを改善する革新的な評価手法があれば取り入れたいと感じていた中で、VISITS formsを紹介いただき導入を決めました。

−具体的にどのように利用されていますか。

弊社が提供している研修の一つとして次世代経営幹部育成(サクセッションプラン)のコースがあり、プログラム全体のうちVISITS formsを使った課題提出・相互評価を3回実施します。そこで出てきた意見や他者からの学びを踏まえて、集合型研修の場で受講者同士が意見を交わすことによって学びをより深めてもらう形をとっています。

課題はケース教材の中からクライアントの目的に適したものを選出するのですが、例えばあるクライアントでの実施例としては①ミッション・ビジョン・バリューの立案、②事業提携、③新規事業創出の3つのケースに対する意見をVISITS formsで提出してもらいました。

また、提出された意見を集合型研修でのディスカッションに繋げるだけでなく、VISITS formsで算出されたスコアや傾向をもとに受講者のグループ分けを検討することによって当日の研修をより有用なものにできると感じています。

 

匿名の相互評価で当事者意識の高まりへ

実施結果はいかがでしたでしょうか?

VISITS formsで算出されたスコア自体が有用ですが、弊社ではクライアントのタレントマネジメントや人的投資に繋げるために、さらに一歩踏み込んだ仕組みを取り入れました。

具体的には、VISITS formsのスコアと弊社がこれまで培ってきた講師による評価結果を最適な形で組み合わせた、新たな評価モデルの構築です。

求められる人材要件やスキルはクライアントや対象者ごとに様々ですので、目的にあった数値を算出するそのベースとなる型を構築できたことは、非常に大きな成果であると感じています。

研修プログラムのアウトプットとしてクライアントへ提示するレポートでは、これらの数値を分類してレーダーチャートで示します。受講者のスキルや能力を客観的な数値で示すことができているため、その後の人材育成や人事配置をデータドリブンに実行するための根拠として活用いただいています。

また、提出された意見を受講者同士で評価するプロセスがあることにより、外部講師から一方的に評価されている感情を抱くことなく当事者意識をもって参加できたというポジティブな意見も受講者から出ています。

さらに、その評価が匿名であることによって、例えば課長から本部長までが参加するような、役職や職種を超えて開催される研修でも利用することができるので、自分とは異なる目線や立場の意見を知ることが学びになったり、場合によっては競争心が生まれるきっかけにもなるという副次的な効果も得られました。

 

クライアントと共に未来の礎を創る

今後の活用について教えてください。

私たちのミッションはただ研修やコンテンツを提供するだけではなく、受講者自身が成果を出せる状態まで導くことです。そのために弊社が独自に定義したコミュニケーション能力を向上させるためのプログラムを提供しており、この中の特に”読む”・”書く”能力がまさにVISITS formsを使って伸ばせる点です。

また、4つの能力を単独で伸ばしていくのではなく、VISITS formsと集合型研修、それぞれの良さをうまく組み合わせることで相乗効果を生み出し、より効果的な人材育成・能力開発が可能になると思っています。

今後もクライアントや受講者により良い体験を提供するとともに、その土台となる客観的根拠や納得感の高い評価手法を模索することにより新たな価値提供に取り組んでいきたいと思います。

 

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